「世界でも有数の親日国」と言われることの多いマレーシア。アニメなど日本のポップカルチャーに関心を持つ若年層が多いだけでなく、国を挙げた「ルックイースト政策(*)」によって、「日本へ留学した経験を持つ多くのビジネスパーソンが、幅広い業界の要職に就いていること」もマレーシアの大きな特長です。
(*) ルックイースト政策:マハティール元首相が1981年に提唱した、「日本と韓国の成功の秘訣である労働倫理や経営能力などを学び、マレーシアの経済と産業の発展に寄与させる」という構想。これにもとづいて82年以降現在まで、日本には約12,000人の留学生や研修生が派遣された。ちなみに当社の事業責任者も、この政策によって日本に留学した経験を持つマレーシア出身者です!
そんなマレーシアで最近盛り上がる“日本への熱”とは?今回はクアラルンプールからお届けします。
マレーシアで増える「日本好き・日本経験者」層
元々日本に好意的なイメージを持つ人が多かったことと近年の経済発展とが相まって、マレーシアからの訪日旅行者数は、2013年にビザの取得要件が緩和されて以来順調に伸び続けていました。日本政府観光局の発表によると、パンデミックの直前₌2019年には、マレーシアからの訪日旅行者数は過去最高の501,700人を記録。観光庁の「訪日外国人消費動向調査(2019年版)」によると、マレーシアからの訪日客の約64%が20代・30代、2回以上日本に来たことのある「リピーター」も約6割にのぼります。訪日マレーシア人による年間のインバウンド消費額は665億円にもなり、日本で買われたお土産品として多いのは化粧品やお菓子類だとされています。
「日本でも行った!」層からも熱い支持をうける、“あのお店”
そんなマレーシアでこの春、大きな話題をさらったのが、初出店となる「「DON DON DONKI」。ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開するパンパシフィックインターナショナルが3月19日にクアラルンプール中心部の商業施設「Lot10」にオープンしたこの店舗は、マレーシアのローカルたちの間でも大変な話題になりました。オープン後間もなくは、モール内に伸びる長い行列が日本のメディアでも紹介されていました。
3フロアのうち2フロアで食品を扱い、日本から輸入された果物や魚などの生鮮食品も目玉のひとつ。日本メーカーのお菓子や化粧品の品ぞろえも、驚くほどに豊富です。
コロナ渦で海外との行き来が非常に困難になって1年以上―これらの商品に「懐かしい!」と心躍らせるのは、日本人在住者のみならず、「日本へ旅行した際に、ドン・キホーテに行ったマレーシア人」にも多いようです。
「DON DON DONKI」はクアラルンプール近郊に2号店のオープンも決定しており、マレーシア国内では2024年までに11店舗を出店する予定、と発表されています。マレーシアでも海外への旅行にはまだしばらく規制が続きそうですが、その間にも「買い物体験」を通じて“日本ファン”のすそ野が広がっていくかもしれません。
元々、日系のモールやコンビニ、飲食チェーンなども数多く進出しているマレーシア。訪日経験のある人も増え、国内で「日本の商品」に触れる機会も増えている今は、「日本の魅力的な商品やサービス」をより紹介しやすくなっている好機だと言えるでしょう。一方、「日本」を切り口にした競合が多く、差別化に注力せねばならない…とも言えます。そんな時に強力なパートナーとなるのは、マレーシア社会の内側にいる“日本通”₌ルックイーストの卒業生たち。
当社では、自身もルックイーストの卒業生であるマレーシア出身者のネットワークを生かし、企業のマレーシア進出をサポートいたします。マレーシアにご関心をお持ちの企業のご担当者は、ぜひお問い合わせください。
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