企業進出支援の場面で、日本産食品のマレーシアでの販売について相談を受けるケースがあります。その際に重要なことは、マレーシアでその商品がどれくらいの価格帯で売られているかです。
一般的に、マレーシアの物価は日本の2分の1から3分の1くらいと言われています。(ただし、マレーシアも近年では所得水準の上昇と相まって、物価も上昇傾向にあります)
実際、ローカルフード(屋台のチキンライス:150円)や現地でのサービス業報酬(車のパンク修理が200円以下だった)、コンドミニアムの家賃(都市部でも条件によっては、1LDKのタワーマンションで月30,000円)…など、前述の相場もしくはそれ以下のものもあります。
しかし、スーパーで売られている食品の中には、一概にそうとも言えないと感じる商品が存在します。明らかに日本より高い一般食品もあるのです。
まずは、日本より割安な商品の一例です。
(注:日本での価格は西友ネットスーパーの価格を参考にしています。また、マレーシアでの価格も、地域や店によって多少ばらつきがあります)
- エノキ茸1パック 約44円 (日本での価格:100円~)
- 卵10ケ 約140円 (日本での価格:210円~)
- 鶏もも肉 100g 55円 (日本での価格:107円~)
これらを見ると、「やっぱり、マレーシアの物価は割安だなぁ」と思えます。
次に、現地で割高な商品の例はこちらです。
- ツナ缶1ケ 約203円 (日本での価格:95円~)
- 牛乳 約202円 (日本での価格:189円~)
- スライスチーズ 約308円 (日本での価格286円~)
マレーシアの方が物価が安い前提で暮らしていますので、日本と同様の価格帯でも非常に高く感じてしまいます。
マレーシアに7年以上暮らす筆者は、乳製品や水産系加工食品の値段が少し高いかなぁと、漠然と感じております。
次回は、日本食品のマレーシア現地での価格をレポートします。
日本食品は、最近は多くの中~高価格帯のスーパーで特設コーナーを設けて販売されています。また、都市部には日本食品に特化した小売店も点在しています。
海外進出を検討している食品関連の企業の皆様に参考になれば幸いです。
当社では企業のマレーシア進出をサポートしております。マレーシアにご関心をお持ちの企業のご担当者は、ぜひお問い合わせください。