パンデミックが始まって以来、長きにわたって「隔離」を含む厳しい入国規制を設けてきたマレーシア。しかし、22年4月1日からはついに出張や観光などの短期滞在者にも国境を開放し、一定条件を満たせば入国後の隔離も免除されることが発表されました!
この「隔離無しでのマレーシアへの渡航」に必要な条件についてご紹介します。
*本記事は、マレーシア健康省(KEMENTERIAN KESIHATAN MALAYSIA)及び日本国外務省の22年3月25日時点での発表に基づいて作成されています。今後、両国のCovid-19感染状況等により、記載した各種のルールや運用は変更される可能性があります。
ワクチンの接種条件
- 2回の接種が完了(:2回目の接種から14日以上が経過)していること
加えて、マレーシアから日本への帰国時にも「自宅等での待機」が免除されるためには、「3回目追加接種が完了」していることが求められます。ただし、今後のマレーシア国内の感染状況、または帰国便の同乗者に感染が見つかった場合には、入国後に待機が課される可能性もあります。
参考: 外務省・海外安全ホームページ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2022C017.html
渡航前の準備
- ワクチンの接種証明書(電子版)をスマートフォンで取得する
- マレーシア政府のCovid-19対策アプリ 「MySejahtera (MySJ)」 をダウンロードする
- MySJで自身のアカウントをセットアップ(:名前、パスポート番号等を入力)
- MySJの「Traveller」アイコンから、日本のワクチン接種証明書の情報を登録 (: 登録が反映されるまでに5営業日ほどかかります )
- MySJにワクチン接種証明書が反映されたことを確認してから、「Traveller」アイコンから「Pre Departure Form」を入力
- ★出発の2日前以内★に、日本の医療機関でPCR検査を受診、陰性証明書を英語で取得
- 最低保障額2万米ドルのコロナ保険(コロナ関連の治療及び入院費用をカバーする保険) に加入
参考: マレーシア政府観光局発表・MySJの登録方法詳細https://www.tourismmalaysia.or.jp/news/pdf/new_20220315.pdf
マレーシア到着後
- 空港内の検査施設、または到着から24時間以内に・マレーシア国内の医療施設にてRTK-Ag(抗原)検査を受け、陰性を確認する
万一ここで陽性になった場合は7日間の隔離が課されます。
滞在中は商業施設やオフィス等あらゆる施設へ入る際に、MySJを使って「入場記録」を行う必要があります。
日本への帰国準備
- 日本到着の72時間以内に、マレーシア国内の医療機関で検査を実施し、陰性証明書を取得する
証明書は厚生労働省が指定するフォーマットがあり、これに外れた書式のものは、入国時の確認でトラブルが生じる可能性があります。マレーシアではクアラルンプールやジョホールバルなどの都市部に日系のクリニックがあり、そこでは「日本の所定フォーマット」をスムーズに用意してもらいやすいです。
参考: 厚生労働省・検査証明書のフォーマット(:PDFでダウンロードできます)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
日マ両国でまだ不安定な状況は続いていますが、「雇用パスなどの長期ビザ保有者しか入国できない」時期が長く続いたマレーシアは、このたび“開国”に大きく舵を切ります。
マレーシア国内では「高いワクチン接種率-低い重症化率」を背景に、国内でのビジネス活動はパンデミック前とほぼ変わらない形で行われるようになってきています。マレーシア進出を検討されている企業の皆様にとっては、視察や市場調査、またマレーシアでの取引先開拓等に出張に来られるチャンスです。
マレーシアのワクチン接種率:5歳以上の対象人口比 (22年3月24日現在)
- 【全国】 2回接種完了:79% / 3回接種完了:48%
- 【クアラルンプール首都圏】 2回接種完了:95% / 3回接種完了:68%
当社では企業のマレーシア進出をサポートしており、マレーシア出張時の視察のアレンジ等も行っています。マレーシアにご関心をお持ちの企業のご担当者は、ぜひお問い合わせください。