マレーシアには、祝日が多い!? -2022年・独立記念日の様子もご紹介-

マレーシアは南国・一年中常夏で人々がのんびりしているというイメージをよく持たれます。きっと休日も多いだろうと思われるかもしれませんが、それも間違いではありません。
マレーシアでは多くの企業は土日が休みで、国の祝日は年間で平均15日ほど。それに「州ごとの祝日」を加えると、日本の年間の祝日日数=16日よりも多くなります。

マレーシアの祝日は国が定めた記念日がほとんどですが、他にも多民族国家マレーシアならではのそれぞれの宗教や文化に由来する祝日もあります。
例えば、マレー系・イスラム教の断食月明けの休日、中華系の春節(旧正月)…などなど。また、意外に思うかもしれませんが、マレーシアでは中華系を中心にキリスト教徒も多くいるので、クリスマス(12月25日)も 祝日です。

今年、最も大きな盛り上がりを見せた祝日は、8月31日の「独立記念日」です。

マレーシア(当時マラヤ)は1957年8月31日にそれまで植民地化されていたイギリスから独立し、初代首相Tunku Abdul Rahman氏がクアラルンプールのMerdeka Square(独立広場)にて「MERDEKA(独立!)」と7回叫んで独立を宣言しました。当時独立したのはマレー半島の各州のみで、「マラヤ連邦」が建国されました。これ以降、8月31日をマレーシアの独立記念日として祝うことになりました。
さらに、1963年9月16日に現在のシンガポールとボルネオ島北部2州を加えた「マレーシア」が建国されました(シンガポールはその後、1965年にマレーシアから独立)。そのため、9月16日は「マレーシアデイ」というもう一つの祝日に制定されています。

この8月31日の独立記念日を祝うべく、8月に入るとマレーシアの街のいたるところで国旗が目に付くようになります。政府庁舎や公共交通機関だけでなく、民間の店舗や自家用車まで国旗が付けられるようになります。また、ショッピングモールなどに行くと、「MERDEKA」関連の愛国的な曲が流れていることもあります。
いよいよ8月31日を迎えると、午前0時ちょうどにKLCCやプトラジャヤなどで壮大な花火が打ち上げられ、いたるところでMERDEKAコンサートやパーティが行われ、「MERDEKA」宣言している人も多く見られます。

毎年、独立記念日の目玉行事として盛大な「MERDEKAパレード」がクアラルンプール中心部で開催されてきましたが、ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり、2019年以来行われていませんでした。
しかし、ようやくパンデミックが落ち着いてきた今年2022年には、3年ぶりの盛大な「Merdekaパレード」が開催されることになりました。今年のテーマは”Malaysian Family – Standing Strong Together”。「力を合わせた強いマレーシア家族」をモチーフとした全体プログラムが組まれました。

8月31日、65年前に独立宣言が行われたMerdeka Square(独立広場)は、早朝からパレードを堪能しようとしている5万人を超える観客に埋め尽くされました。例年どおり、国王や首相も式典に参加します。国旗掲揚・国歌斉唱のあと独立記念日の伝統の 1 つである 14 発の銃による敬礼が行われ、式典が開始されました。
今年のパレードには軍隊や警察、連邦政府、州政府や民間組織などさまざまな団体が参加しました。その数、なんと総勢16,000人。有名なスポーツ選手や、地元の著名人も多数参加し、観客の歓声を浴びていました。

当日は、電車などの公共交通機関が一日限り無料で開放されました。その恩恵を受けて、私の家族もパレードを観に出かけましたので、様子をご紹介します。

当社では企業のマレーシア進出をサポートしており、マレーシア出張時の視察のアテンド等も行っています。マレーシアにご関心をお持ちの企業のご担当者は、ぜひお問い合わせください。

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