日本企業の進出先として、近年いっそう人気の高まっている東南アジア。中でもマレーシアは、その恵まれたビジネス環境や外資企業に対する優遇措置、さらに「日本との縁」によって、日本企業にとってとりわけ魅力のある進出先だと言えます。
道路や電力、ITインフラがASEAN圏内でもシンガポールに引けを取らない高水準に整備され、首都圏郊外には年間物流総量でも世界上位のクラン港も。
対して、クアラルンプールのオフィスや工業団地の賃料はASEAN他国の首都圏よりも安い(2020年・JETRO調べ)という“コストパフォーマンス”が魅力です。
外資企業への様々な参入規制が設けられているASEAN諸国に比べて、マレーシアでは参入事業の規制が少なく、製造業、流通・サービス業(*IT企業なども含む)では、一部を除いて100%外資での法人設立が認められています。
法人税の減免など、外資企業に対して様々な税制の優遇が存在。
製造業に向けた「パイオニアステータス」、IT企業に向けた「MSCステータス」など国が管轄するものに加え、ジョホールバルなど地方経済特区が独自に設けている優遇措置も存在します。
80年代から現在まで、国を挙げた「ルックイースト政策」によって約12,000人の留学生や研修生が日本に派遣された、世界で唯一の国・マレーシア。
「ルックイースト卒業生」はマレーシアの産業界や政府機関などの要職にも多く就いており、日本企業との架け橋になってくれる頼もしい存在です。
約7割を占めるマレー系を中心に信仰されるイスラム教が国教。
同じイスラム圏であるインドネシアや中東・北アフリカ地域とビジネス上でもつながりを持つ企業も多く、マレーシアを足がかりとして、イスラム圏の幅広いネットワークや市場にもアクセスできる可能性があります。